音楽座

2011年11月 6日 (日)

アイ・ラブ・坊っちゃん2011

久々にミュージカルを観てきました。

昨日は娘の七五三、そして先週までは仕事も多忙。まぁ忙しくない人なんていないのでしょうが・・・。仕事は来週も忙しい予定です。

まぁこの土日は七五三にミュージカルと、心の癒しですな。

音楽座ミュージカルはいつも池袋の芸術劇場で観ている気がしますが、今回は青山劇場。私が初めて1人でミュージカル鑑賞したのもここでした。相原勇と沖本姉妹がやっていた頃のピーターパン。

さて今日は音楽座ミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん 2011」です。

物語は・・・

明治三十九年初春。本郷千駄木にある自宅の縁側で、夏目漱石は物思いにふけっていた。
前年、雑誌「ホトトギス」に『吾輩は猫である』を発表して好評を博した漱石は、小説家一本で生きることを願っていたが、生活のことを考えるとなかなか踏ん切りがつかない。苛立ちを妻の鏡子に向ける漱石に、女中までが神経病扱い。
そこへ亡き正岡子規に代わって「ホトトギス」を編集する高浜虚子が訪ねてくる。
「実は今度、新しい小説を書こうと思っているんだ」。 漱石は虚子に小説『坊っちゃん』の構想を打ち明けた。 兄と喧嘩した坊っちゃんは、父から危うく勘当されそうなところを、十年来奉公している女中・清のとりなしで、事なきを得る。坊っちゃん贔屓の清にかかると、無鉄砲に生きる自然児の坊っちゃんも、気性が真直ぐになり、末は立身出世と良いことづくし。しかし、学校を卒業した坊っちゃんは、清と別れて四国の松山へ。中学の教師の職を得て、旅立つことになる。
漱石は、思い出が生きる地・松山を舞台に、自分自身が思い描く理想の姿を坊っちゃんに、そしてその友となる山嵐に病死した親友・正岡子規の姿を重ね合わせ、二人の痛快な冒険を書き進めていく。

キャストは・・・

夏目漱石 : 広田勇二
坊っちゃん : 安中淳也
山嵐・正岡子規 : 佐藤伸行
赤シャツ・山崎 : 新木啓介
野だいこほか : 治田敦
校長ほか : 藤田将範
うらなりほか : 小林啓也
虚子・漢学ほか : 五十嵐進
体育ほか : 萩原弘雄
博学ほか : 川島啓介
小使いほか : 渡辺修也
少年ほか : 大須賀勇登
赤シャツ弟ほか : 飯田良太
中学生ほか : 石黒匠
中学生ほか : 徳原宇泰
夏目鏡子 : 宮崎祥子
登世 : 高野菜々
清 : 秋本みな子
マドンナ・雪江 : 大川麻里江
萩野夫人 : 浜崎真美
女中・マドンナの母ほか : 野口綾乃
小鈴ほか : 井田安寿
猫 : 富永友紀
猫 : 大西絢子
筆子ほか : 仲本詩菜
芸者ほか : 伊沢絵里子
仲居ほか : 冨永波奈
中学生ほか : 上坂琴乃
中学生ほか : 兼崎ひろみ
中学生ほか : 北村祥子
中学生ほか : 佐久間智恵
中学生ほか : 辻本真由美
町の人ほか : 松尾惠理
ロビーは芸術劇場に比べると格段に狭いです。でも会場内は広い。そして私はI列でしたが傾斜がついていて非常に観やすい!
さて作品ですが、音楽座の魅力として、キャストの皆さんがとても楽しそうに演じています。私は劇団四季は大好きです。非常に完成度が高いです。でもこのアットホームな雰囲気が無い。
さて清役の秋本さんですが、前回は漱石夫人の鏡子でしたが、今回は年老いた役柄を熱演。腰を曲げ、声も表情も全て老婆。それでいて圧倒的な歌唱力と存在感。凄い女優さんです。ぐ~っと引き込まれました。
漱石役の広田さんですが、行くたびに広田さんの出る時間って長いな~と思うのですよね。とても上手な方なので良いのですが、軸となっているベテラン俳優さんの出る時間が長い。主役というかメインキャストとなる方は結構若手の方で変わっているのですが、入れ替わり立ち替わりで・・・そこはどうなのでしょう。
あと楽しみだったのが治田さん。今回は客演で、前回私が治田さんを観たのは1996年8月6日のBBでした。その時はルフウで・・・ガストンは新木さんでした。(苦笑) 今回も新木さんとのペアです。治田さんって凄い。彼の持ち味ってクセがあるのですが、それが嫌味ではなく、ピタッと嵌っている感じ。そして新木さんも今回は嫌らしい役柄でしたが、これも上手で楽しかったです。
因みにその時のBBのキャストは・・・
ビースト : 今井清隆
ベル : 堀内敬子
モリース : 井関一
ガストン : 新木啓介
ルフウ : 治田敦
ルミエール : 下村尊則
コッグスワース : 羽鳥三実広
ミセス・ポット : 末次美紗緒
マダム・ブーシュ : 田辺さつき
ムッシュー・ダルク : 高桑満
バベット : 桑原美樹
チップ : 相ヶ瀬龍史

男性アンサンブル
菊池正 / 長谷川輝 / 孔大愚 / 関与志雄 / 福井昌一 / 坂口克彦 / 坂元健児
佐藤廣美 / 大谷健

女性アンサンブル
菅本烈子 / 壇ひとみ / 河地美幸 / 水井博子 / 佐藤雅子 / 豊福美幸 / 吉田やす子
足立紫帆 / 門脇さち / 朽津由美子
です。今でも劇団四季にいるのって、アンサンブルにいる菊池さん、関さん、福井さん、菅本さんだけでしょうかね。時代を感じます。
他のキャストでは藤田さんの優柔不断な校長も良かったです。井田さんの芸者も、宮崎さんの鏡子も素晴らしかったです。
と・・・主役の坊っちゃんは・・・風邪引いてました? さっきも書きましたが、若手の方を抜擢していくのは凄く良いのですが、そこから音楽座の看板を背負うような俳優さんが育って欲しいなぁと。山嵐の佐藤さんも凄く良かったです。
久々の観劇でしたが、やはり良いものですね。感動しました。
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2010年12月12日 (日)

ホーム ~はじめてテレビがきた日~

一ヶ月ほど前だったでしょうか、娘を風呂に入れる準備をしていたら電話がなりました。妻が出たのですが、何か様子がおかしい。私宛の電話か?と思っていたら、やはり私への電話でした。

「秋本さんから!」と。

なにーっ!元劇団四季で、現在は音楽座に所属している秋本みな子さんでした。秋本さんはCATSのタントミールでデビューしてから美女と野獣のベル役など、四季に欠かせない女優さんでした。私は1993年のCFYでのパッツィ役に一目惚れ。数年前に四季を退団して音楽座に入られました。お誘い頂いて、今日はお一人様ご一行様で池袋芸術劇場へ行ってきました。

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「ホーム ~はじめてテレビがきた日~」

ストーリーは・・・

昭和三十四年秋。デパートの屋上でアドバルーンの見張りをしていた山本哲郎の前に、ひとりの女が現れた。
「ギンギンギラギラ、夕陽が沈む」 夕焼け空を見ながら、空を飛べそうな気がしたとつぶやき、風のように立ち去った女。哲郎と麻生めぐみの出会いだった。
同じ頃、ビルの谷間で坂本いずみと藤井宏が寄り添っていた。世界を変えようと、学生運動にかける宏。そんな彼のために、いずみは進んで手伝いを申し出る。 やがて哲郎とめぐみは結婚。めぐみの母親、豊と同居することになる。新居への引越しの日、妹の幸枝夫婦や仕事仲間の二郎たちが手伝いにやってきた。その日は哲郎の家にはじめてテレビがやってきた日。みんなの顔が輝いている。めぐみの妊娠を知り、哲郎は大喜び。やがて赤ん坊が誕生し、広子と名付けられる。幸福の絶頂……。
しかし、ある日突然めぐみは失踪してしまう。仕事も手に付かず、酒に溺れる哲郎。ある日、泥酔した哲郎は、留置所に保護される。 そこに、逮捕され拘留中の宏がいた。面会に来たいずみに累が及ばないように、わざと愛想づかしを装う宏。いずみには、宏の真意がわからない。深く傷ついたいずみは宏の子どもを中絶。二度と誰も愛さない決意をするのだった。
一方、哲郎は、その後も一向に仕事にいく様子もなく、毎日マージャンに明け暮れていた。
「家族なんて、あってねえようなもんよ。しょせん人間、みんな一人よ」
――みんなが引き上げた後、ひとり酒を飲む哲郎。 その時、突然泣き出した広子をなだめているうちに、哲郎の心が少しずつ動いてゆく。
「しょうがねえよ。父親だもんな…」
の日から哲郎は働きはじめた。広子を育てるために、必死で生きてゆく哲郎。宇宙開発、東京オリンピック……時代は流れ、流れて……哲郎は廃品回収に転業。時代とともに人もめぐり、いずみは小学校の教師になっていた。
昭和四十六年、広子は小学生。担任のいずみが哲郎の家に家庭訪問でやってきた。二筋の糸が、ここで結びつく。
「めぐみが帰ってきた!」
――うれしそうな豊の叫び。ボケているのか、豊はいずみをめぐみだと思い込んでしまったらしい。そこへ広子が交通事故にあったという知らせが……。あわてて病院にかけつける哲郎たち。いずみの協力で輸血用の血液にまにあい、手術は無事成功。
しかし、血液型から、広子が哲郎の子どもではないことがわかる。
「関係ねえよ…血液型なんて。そんなもん、はなから信用しちゃいねえんだから」
広子の寝顔を見つめながら、哲郎は新たに決意を固めるのだった。

キャストは・・・

麻生めぐみ・山本広子 / 高野菜々
山本哲郎 / 佐藤伸行
坂本いずみ / 秋本みな子
藤井宏 / 広田勇二
豊 / 清田和美
幸枝ほか / 宮崎祥子
徹ほか / 渡辺修也
長谷川光子ほか / 浜崎真美
長谷川和弘ほか / 安中淳也
二郎ほか / 藤田将範
がんさんほか / 萩原弘雄
下村ほか / 小林啓也
田島ほか / 新木啓介
美容師ほか / 野口綾乃
運転手ほか / 川島啓介
オリジンほか
安彦佳津美 / 伊沢絵里子 / 井田安寿 / 大川麻里江 / 兼崎ひろみ / 富永友紀 / 堀川亜矢 / 上坂琴乃 / 辻本真由美 / 徳原宇泰

昭和が舞台となったこの作品。所々に「昭和」を感じさせる演出があります。街並みもどこか懐かしい。非常に気持ちが入りやすかったです。

秋本さん演じる、坂本いずみ。歌唱力に関しては、さすがは秋本さんです。ぐぅ~っと引き寄せられました。力強くも可憐な印象。ここ!という場面でのソロには涙が出ました。最初の学生運動から、広子の担任としてのいずみ。素晴らしい舞台でした。行って良かった。

オリジンを観ていると、2人、凄く良い意味で目立っている人がいました。井田さんと安彦さんですな。こうして観ていると似た顔立ちなのか? 2人とも笑顔が印象的。

田島役の新木さん、二郎役の藤田さん。2人とも、彼らの味が良く出ていました。

そして宮崎祥子さんはLKではナラでお馴染み。今日の幸枝ですが、凄く良かった!

改めて、みんな、舞台が好きで好きでたまらない!というオーラが出まくっています。

まともな感想ではないですが、まぁ個人のブログですから。。。

終演後、秋本さんにご挨拶ができました。最初の学生運動から26年が経過して結婚式。まぁそれだけの歳月、それ以上が経っての終演でしたので、秋本さんもそういったメイク。

秋本さんからも「(私の娘に)見せたいでしょ?」と言われました。確かに見せたい。でも見せたいというか、私も子どもの親になってみて、この話は心に響きすぎました。血のつながりのある娘で、赤ん坊への接し方のシーン、事故のシーン、補導されて担任と広子のシーン、結婚のシーン。おぉ~これは凄い。胸にズンズン来ます。

家族の繋がり。豊の存在が色々な人の繋がりをもたせ、更に見えない運命があり。いや~久しぶりにミュージカルに行きましたが、やはり良いですな。

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2008年12月27日 (土)

マドモアゼル モーツァルト

沖田総司は女だった?!という謳い文句の作品が以前にありました。
今回の作品は「モーツァルトは女?」。

音楽座ミュージカルが行う12年ぶりの作品。
まさか公開直前に小室哲哉氏が逮捕されるとは・・・。この作品の音楽を担当する1人が小室氏。


サリエリ : 広田勇二
モーツァルト : 髙野菜々
シカネーダー : 吉田朋弘
カテリーナ : 秋本みな子
フランツ : 山崎義也
コンスタンツェ : 安彦佳津美
レオポルト : 新木啓介
コンスタンツェの母 : 新木りえ
ダ・ポンテ : 藤田将範
アンナ : 浜崎真美
石像 : 佐藤伸行
ナンネル : 清田和美
ドン・ジョバンニ : 安中淳也
夜の女王 : 野口綾乃
レポレッロ : 徳原宇泰
パパゲーナ : 片山千穂
フィガロ(従者) : 渡辺修也
ダーメ : 伊沢絵里子
フェランド : 山口博之
タミーノ : 兼崎ひろみ
グリエルモ : 萩原弘雄
スザンナ : 宮崎祥子
ケルビーノ : 井田安寿
フィオルデリージ : 堀川亜矢
ドラベッラ : 野田久美子
ツェルリーナ : 河村真希

今回の作品、主役とも言える、モーツァルトの髙野さん、そしてコンスタンツェの安彦佳津美さん。2人とも新人さん。新人を抜擢することは音楽座では珍しくない印象がありますが、2人とも新人とは・・・。

まずはご贔屓の秋本さん。やはり存在感が違います。抜群の歌唱力と安定感、そして存在感。それでいて悪目立ちが無く、すーっと舞台に溶け込んでいく感じ。
それにしても今回は良く転ぶ役柄だな。。。

同じく元劇団四季でもあり、存在感を出していたのがサリエリの広田さん。時折、板尾に見える横顔。言葉では言い切れない良さがあります。メトロでの印象が強いですが、上手な俳優さんなのだと思いました。

ケルビーノの井田さんは優しい表情と大きな動き。舞台を所狭しと動き回っていました。動きがとても軽やかで、柔和な表情に癒されました。

フェランドの山口さん。ビジューワイズリーでも拝見しましたが、四季時代には振りうつしをやるなど、実力派。アントルラセを見ても、跳躍と足の振りが際だっていました。姿勢も良く、腕から指先までがスッと直線で描かれていました。
リフトする時も女優さんの支え方が丁寧で他の人よりも最後まで手を添えていました。

山口さんに比べるとドン・ジョバンニの安中さんは、動きもダイナミックで気持ち良いのですが、静止した時に腕が曲がっていたり、足の振り上げが低かったりと。

シカネーダーの吉田さん。新人の時から主役に抜擢されるなど、期待を集める若手俳優。でも自分が自分がと目立ちすぎるので、舞台に溶け込んでいない。まぁ今回はそういう役柄でもあるのですけどね。TVの時代劇にも出ていますし、これからが楽しみな人ではあります。動きは大胆で良いので、バレエとかやるともっと大きくなると思うのですが、いかがか。

コンスタンツェ母の新木りえさん。何かヘアスプレーのトレーシーママに通じるようなキャラクター。上手でした。
モーツァルト父の新木啓介さん。ムファサの頃を彷彿させるような優しそうなパパさんでした。

フランツの山崎さん。四季で見なくなったと思ったら・・・。河相我聞のような表情。もっと長い時間見たかった。。。
ダ・ポンテの藤田さんも同様。もっと長く見たかった。。。

前回観たのはLKのナラだった宮崎祥子さん。四季の時は宮崎しょう子さんでしたが。あまり目立ってはいませんでしたが、笑顔が印象的。

野田さんのバレエは上手でした。モーツァルト役なんかもイメージには合いそうですけどね。

新人でモーツァルトを演じた髙野さん。
最初の少女時代の歌声は椅子からずり落ちそうになり、先行きが不安でしたが、マナカナのような明るく生き生きとした笑顔が素敵でした。歌声も綺麗で上手でしたし、今後、お稽古を積んでいくと良い女優さんになるだろうな。

個人的には髙野さんよりも上手だと感じた、コンスタンツェの安彦佳津美さん。
歌も上手ですし、何よりも声が良い。客席の一人一人に声を届けてくれるような。発声が凄く丁寧で見ていて聞いていて気持ち良い。
最後の最後、モーツァルトの死語、亡骸に寄り添いながら発したセリフが音声ミスでマイクを切られてしまったのが気の毒でした。(私の席は前から2列目でしたので、生声で聞こえました)


宮崎さんの所でも書きましたが、音楽座の人たちって凄く笑顔が印象的になります。
舞台の完成度など劇団四季の凄いのは誰もが認めるところ。
でも四季には無いアットホームさや、俳優達がお芝居を楽しんでいる雰囲気が伝わってきます。

終演後は今回のチケットを手配してくださった秋本さんにご挨拶。
憧れの女優さんと話が出来る。それだけでも夢のようです。

終演後は両親と待ち合わせて、メゾン・デュ・シャテーニュに行きました。
そちらについては改めて。。。

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2007年12月29日 (土)

メトロに乗って

浅田次郎原作のこの作品。
音楽座がミュージカルとして上演することになりました。
さて、どんな作品なのか・・・

場所は東京芸術劇場の中ホール。
チケットは今回の作品の主人公でもある軽部みち子役の秋本みな子さんに譲っていただきました。
秋本さんは私が初めて大ファンになった女優さん。
当時は劇団四季に所属されていて、私が初めて観たCFYで一目惚れ状態。

秋本さんを初め、家本朋子さん、光枝明彦さんなど、大好きだった多くの方が退団されてしまいました。それでも先日の「ウーマン・イン・ホワイト」も含めて、まだこうして舞台でその姿が見られるのは嬉しいことです。

さて、今日のキャストは・・・

軽部みち子 : 秋本みな子
お時 : 井田安寿
貞子 : 野田久美子
節子 : 浜崎真美
おケイ : 野口綾乃
トラ : 清田和美
闇市の女ほか : 鈴木智美 (客演)
闇市の女ほか : 大川麻里江
闇市の女ほか : 兼崎ひろみ
闇市の女ほか : 富永友紀
闇市の女ほか : 堀川亜矢
闇市の女ほか : 村田麻衣
闇市の女ほか : 渡邊りせ
闇市の女ほか : 伊沢絵里子
闇市の女ほか : 永登春香
闇市の女ほか : 奥津菜々子
闇市の女ほか : 冨永波奈
小沼真次 : 広田勇二
アムール : 吉田朋弘
野平 : 勝部演之 (客演)
岡村 : 小林アトム (客演)
予科練 : 渡辺修也
ハチ公 : 安中淳也
村松 : 佐藤伸行
亀吉 : 山合大輔
小沼昭一 : 関川慶一
小沼圭三 : 藤田将範
バーテンダー : 新木啓介
老人 : 五十嵐進
闇市の男ほか : 萩原弘雄
闇市の男ほか : 藤原岳 (客演)
闇市の男ほか : 黛一亮
佐吉少年 : 柴崎一輝 (客演)

劇団四季の舞台で見たことのある方もちらほら。

さて作品ですが、やはり原作がしっかりしているので、内容が濃くて見応えがありました。
ちょいと時代の流れがはやくて、何時の時代なのか混乱してしまうこともありましたが、例え混乱しても物語自体が良くできていて面白かったです。

台詞の言い方や歌の歌い方に関して、正直、「え?何と言っているのだろう?」という俳優さんが多かったのはちょいと残念。
言葉に心が乗らず、メロディーとしてしか伝わってこない・・・。でも全体的にとてもレベルは高いですけどね。
そして何よりも舞台を俳優さんが楽しんでいる。そのオーラが凄く出ているので、観ているこちらも楽しくなります。

小沼圭三役の藤田将範さん。今回は圭三以外にも・・・計5役やると言っていたかな・・・。いや、着替えが5回? いずれにしても好きな俳優さん。もう少し見たかった。
バーテン役の新木啓介さん。四季にいた頃はLKのムファサやBBのガストンもやられていました。動きも軽快ですし声も良い。好きだなぁ、と思っていたら妻からは「(四季の)川地啓友さんに雰囲気が似ているよね」と言われて納得。

お時の井田さん。何とも言えない雰囲気。迫力もあり落ち着きもある。ダンスも美しかったですし、凄く良かったです。

小沼真次役の広田さん。良かったです。何かこう、役所広司のような、雰囲気を持っているようにも感じましたが、特に第二幕は良かった。家族を愛しつつも不倫の関係をやめられない、真次の心の揺れがよく出ていました。

その不倫相手でもある軽部みち子役の秋本さん。歌も台詞も素晴らしかったです。ファンでいる自分が誇らしい。

それにしても良くできた作品。
みち子の言葉「おかあさん。ひとつだけ訊いていいですか。おかあさんとこの人とを、秤にかけてもいいですか。私を産んでくれたおかあさんの幸せと、私の愛したこの人の幸せの、どちらかを選べって言われたら・・・」

この作品のクライマックス。

妻が言っていて、ハッとしました。ドラえもんの大長編作品「鉄人兵団」があります。その作品では、ロボットが暴れてしまいます。このままでは地球が奪われる。そこで、ロボットの祖先を辿ってその神様に会い、ロボットの誕生の根本を食い止めることにします。しかしそれをすると、仲間のロボットのリルルは消えてしまう。リルルはそれでも、自らが消えても現代の幸せのために、と作業を続行。消えてしまいます。

メトロに乗って、でもみち子は心の葛藤を秤にかけます。自分が愛する真次を愛し続ければ、真次の家族は壊れる。自分が居れば愛してしまう。
そして自分を正に身籠っている状態の母を階段から落とします。胎児はこの世に存在すらしなくなります。
真次は愛するみち子を抱いていたはずなのに、みち子の姿は消えてしまう。そして記憶からも消えてしまう。ただ、真次の指には、みち子が「お守り」と言ってつけていたルビーの指輪だけが輝いている。
真次は言います。「誰からもらったのだろう」

凄い作品でした。
思えば、明日の12月30日で、日本での地下鉄開通から80年。そんな時に「メトロに乗って」を観るのも感慨深いものでした。メトロに乗って、昭和という時代を車窓から眺めてきた気分。

終演後、秋本さんにご挨拶。音楽座では俳優によるお見送りがあります。
お疲れの所とは思いますが、一人一人と丁寧に対応。秋本さん、そして藤田さんにもご挨拶。
こういった雰囲気も音楽座ならでは。

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2006年11月19日 (日)

リトルプリンス

音楽座ミュージカル「リトルプリンス」の東京公演千秋楽。

当初、この日のチケットは完売でした。
ですが親しくさせて頂いている方のツテで、出演されている秋本みな子さんにお願いをして頂き、俳優枠でのチケットを確保して頂きました。感謝です!
そもそもこの舞台を観ようと思ったのも、秋本さんが出演しているから。

今でこそ劇団四季の舞台をよく観に行っておりますが、自分でチケットを買って観に行ったのは10年以上前の「CFY」。その時にパッツィー役で出ていて、ファンになったのが秋本さんでした。
それ以来、大ファンだったのですが、秋本さんは今年の春に劇団四季を退団。
凄く残念でした。

そこでこの舞台ですよ。
7月頃だったでしょうか、音楽座ミュージカル「泣かないで」が秋本さんのRカンパニーデビューだったと思いますが、その公演は行けませんでした。
そして満を持しての今回。

会場は池袋の芸術劇場・中ホール。
チケットはオリジナルのもので可愛らしい。
入場するとパンフレットが配られました。

各劇団などの公演パンフだと思い込んでいましたが、しっかりとした作り。
ん? 今公演のパンフ!
こんなの配っちゃうのですね。お金を出して買う気満々だったのですが。

座席は2階の最後列。S席などを買えば良いのでしょうが、初めての作品でしたし、今回は一番安いB席。
最後列ではありますが、センター寄りで観やすい席でした。


キャストは・・・
王子 : 野田久美子 / 飛行士 : 小林高鹿 / キツネ : 吉田朋弘
バラの花 : 秋本みな子 / 黄花 : 井田安寿
ヘビ : 森川次朗 / 点灯夫 : 山合大輔
渡り鳥ほか : 荒川ゆかり、磯貝麗奈、兼崎ひろみ、清田和美、西岡由布子、富永友紀、野口綾乃、間地まどか
実業家ほか : 新木啓介 / うぬぼれ屋ほか :萩原弘雄
王様・地理学者ほか : 藤田将範 / 呑み助ほか : 渡辺修也

元劇団四季の方もいらっしゃり・・・
野田久美子さん(05年LKのアンサンブル2)、藤田将範さん(98年のJCSのアンサンブル、00年李香蘭の皇帝、01年ハムレットのコーニーリアスやギルデンスターンなど)、新木啓介さん(96年BBのガストン、99年LKのムファサやエド、03年夢醒めの配達人など)、井田安寿さん(95年赤毛のアンのティリー、96年BBのバベット、99年ACLのマギー、02年コンタクトのブランコに乗る女・コネチカット夫婦など)


さていよいよ開演。

飛行士(小林さん)と王子(野田さん)が出会って物語はスタート。
キャラとして凄く野田さんはマッチしていました。少年の初々しい雰囲気が凄く良く出ています。でも、歌が・・・。ダンスも得意なようですが、足はそれほど上がらず・・・。

王子の話すバオバブの木。沢山の新芽が出てきて星を壊してしまうほどなのですが、音響などの迫力もあり良い感じ。結構好きな場面でした。

そしてバラの花(秋本さん)が登場。
有頂天になり、わがままを言うバラなのですが、その天狗な雰囲気が凄く良い。そして歌も凄く上手。存在感があり、まさに居るだけでその色を持っている女優さん。
凄い!素晴らしい!
ただ出ている時間が短い。。。もっと観たかった。。。

そこから王子は渡り鳥と旅に出ます。
王様(藤田さん)はコミックな雰囲気で面白かったです。
ただ全体的に場面展開が速く、ちょっとついていけない感じでした。

地球に来た王子がまず出会ったのがヘビ(森川さん)。聖書でも狡猾な存在として出ておりますが、ここでも「(あの星に)帰りたくなったら、お届けします」と。噛んで、肉体はここにおいて、心だけ星に帰れるってことは・・・。
森川さんは今回の振付を担当している上島雪夫氏の公演に沢山出ているのですね。ご自身も舞踏家で役者で振付もして。NHK「おどろんぱ」ではイエローもやっていると。動きは非常に滑らかで、良かったです。

黄花(井田さん)。え?これだけ?というくらいの出番でした。もっと沢山観たかった。。。
今回、秋本さんと井田さんはそれぞれ、バラの花と黄花をダブルキャストで演じていますが・・・。もったいない気分。。。

そしてキツネ(吉田さん)との出会い。
吉田さんは今春に短大を卒業した新人ですが、前公演の「泣かないで」では主役に抜擢されております。今後に期待なのでしょうね。2階席からは大泉洋に見えて仕方が無かったですが。 挙動不審と言うか人間に飼い慣らされていないキツネということだからか、非常にバタバタとしていました。表情は可愛らしいのですが、歌もダンスもこれからでしょうか。一生懸命さは伝わってきました。

砂漠で水を見つけ、王子はバラの花に会いに星へ帰る事を決意して、飛行士と別れます。
最後に「笑い声」をプレゼント。その笑い声は星が輝くときにキラキラと光る瞬きに似ていて、とても綺麗でした。野田さんの笑い声も子供っぽさが出て良い感じ。(褒めてます)
今でも夜に星空を見上げれば、王子が笑って語りかけてくるような、そんな物語。


とても綺麗な終わり方。
ただ演出上なのでしょうが、どこに主眼を置くのかが見え難い感じ。キツネとの出会いなのか、ヘビとの関係なのか、飛行士との関係なのか、王子の旅物語なのか。それぞれが中途半端な印象。
観ていると、ヘビやキツネを随分と目立たせているので、そこに力を入れているのかとは思うのですが。
ちょっと辛口ではありますが、まだまだ発展途上なのかと。物語が楽しいだけに、俳優がまだまだ未完成な気持ちがしました。野田さんもキャラクターとしては凄く素敵でバッチリなのですが、やはり歌やダンスが・・・。

カテコではスタンディングオベーションやらピーピーと口笛。キツネの登場で口笛が多かったです。
期待の現われなのか、知り合いが多いのか。。。
2階席も半分近くがスタンディングでした。ん~。。。それほど?


終演後、ロビーに下りると、出演者がサインに応じたりお喋りに応じてくれていました。
人気があったのは野田・王子、吉田・キツネ、秋本・バラ。
野田・王子は主役だからかハンパないくらいの人ごみでした。
秋本さんの所に行きましたが、結構な行列。でも近くの人は「ほら、あの赤い人。あっち(王子)よりも空いてるし、ちょっとサインでももらっておこうかしら」と言っていました。。。
知名度としてはそんなものなのでしょうかね。(悲)

そんなこんなで秋本さんの周りにも人が多くなってきました。そしてフと脇を見ると井田さんが!!!
それも1人でポツンと立っていて誰も寄って来ていない。。。
今回の舞台では目立っていませんからね。でもそれだけで、誰も来ないのか・・・。
井田さんに声をかけ、少しだけお話をさせて頂きました。そう言えば95年にこの芸術劇場・中ホールで「赤毛のアン」を観た時は、秋本ダイアナ、井田ティリーでした。(当時の他のキャスト
サインも頂き、凄く嬉しい。これからも色々な舞台で見たいです。

井田さんと別れ、軽く夢心地になっていると「では、そろそろ出演者の方は、(楽屋の方に)お願いしま~す」の声。

なにー!!!

秋本さんのもとへ行くと、同じタイミングで小さい女の子がサインを求めて来ました。女の子に先を譲り、私の順番。
もう何を言って良いのか分からず、取り合えず名前を名乗って、今日のチケットの御礼を言うと・・・「あぁ!」と気付いてくれた様子。
その後は「CFYのパッツィーで初めて観てから大ファンで・・・」などと言いましたが、私も何を言ったのか覚えておりません。
サインを頂き、写真も撮らせて頂き、握手もしました。
まさに夢のような気分でした。。。

また色々な舞台を観てみたいです。

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